カセットデッキ TEAC V8030S(1)
このデッキは1996年頃にテープデッキ界に大きな活躍をして来たTEACが発売したもので、
これが最後の最高級機になってしまうようなので、珍しく新品(店頭在庫ですが)を購入しました。
特徴
メカニズム
・クローズドループデュアルキャプスタン
クォーツPLLを使った高精度のDDモーターと大型フライホイール採用の
クローズドループデュアルキャプスタン方式トランスポート。
キャプスタン軸はエッチング処理を施され、テープをしっかりグリップ。
また、ピンチローラーは直径を変えた周波数分散型を使用。
・コンビネーション3ヘッド
録再ヘッドはコアにラミネート構造のコバルトアモルファス、
巻き線に純度99.9997%のPCOCCを使ったコバルトアモルファスヘッドを搭載。
またヘッドは高剛性の亜鉛合金で頑強に固定されている。
・アンチスタティックカセットスタビライザー
カセットハーフをがっちりと挟み込むカセットスタビライザーを搭載。
またスタビライザーには帯電防止加工が施されている。
・トライアングルカセットサポートシステム
カセットハーフをホルダー部の3点で支持しがたつきを軽減。
・アルティメイトスタビライズドカセットホルダー
質量200g厚さ6mmのアルミ材を使用した贅沢なカセットリッドに加え、
ホルダー部にも5倍の強度、優れた振動減衰特性の特殊高分子素材を採用。
さらに厚さ1.6mmの鋼板と一体化し強化、共振をを防止することで、
カセットハーフとその周辺の振動を押さえ込んでいる。
コンストラクション
・重量級5mm厚アルミフロントパネル
・フルセパレートサーキットブロック
走行メカニズム、アンプ系、操作系、電源系を内部フレームによって分離した。
また、ディスプレイ、入力ボリューム、メカニズム部は完全にシールドされている。
・スーパーハイリジットシャーシ
重量級ボトムシャーシ上にサイドシャーシ、2本の内部フレームがあり、
その上をU字型のトッププレートが10本のスクリューで一体化されている。
・トランスポート専用シャーシ
テープトランスポートを専用のシャシー上にマウントしてあり、振動を防止する。
電気系統
・高精度録音ボリュームユニット
マスターボリューム+L/Rバランスボリュームで構成されていて、
測定器グレードの超精密カスタムメイド録音ボリュームユニットを使用。
高品位パーツを採用し、目盛表示値と高精度に連動するようになっている。
またボリュームノブにはアルミ削りだしの高級なものが使用されている。
・ドルビーSノイズリダクション
ノイズの目立つ高域で24dB、低域で10dBのノイズ軽減能力があり、
NRシステム特有のブリージング現象も防いでいる。
・DCサーボリニアフェイズ再生アンプ
すべての再生系アンプに2電源オール前段モノーラルDCアンプを採用。
セパレーションや位相特性に優れたものになっている。
またヘッドアンプもDC構成にで、低域特性、リニアリティを改善している。
・左右独立バイアス-レベルキャリブレーション
内蔵発信機と、メーターを使用しバイアス値とレベルを左右独立で、
正確に調整ができるようになっていて、テープの性能をフルに引き出せる。
・2電源
電源は大型トランスと、大容量電解コンデンサを用い安定した電源供給を実現し、
録再アンプ系とメカニズム系をトランス巻き線から分離した構成になっている。
またパワースイッチはシャフトを通してトランス直近でON/OFFするようになっていて、
ACラインが内部回路に近接して影響を及ぼさないようになっている。
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