1-3モータ構成・リール台駆動
モータはキャプスタン、リール台の回転という重要な役割を受け持ち、
テープデッキのメカの要といえるものでしょう。
ちなみに*モータと書いてあるだけでは何種類か構成に違いがあり、
仕様を見てみないとよくわからないこともあります。
ここではメカへのこだわりがわかるモータ構成について書いています。
1、1モ−タ
必要最小限、ひとつのモータで回転系を受け持つのが1モータ方式です。
モータ出力軸からベルトなどでキャプスタン、リール台を回します。
ポータブルレコーダ、古いデッキ、ラジカセなどに使われ、
新しいコンポーネントデッキに採用されていることはあまりないと思います。
図1:1モータ方式
1,サプライ側リール台 2,アイドラ
(再生時はテイクアップ側リール台に接触し、駆動する)
3,プーリー 4,モータ 5,ゴムベルト
6,テイクアップ側リール台 7,フライホイール
8,消去ヘッド 9,録再ヘッド
10,キャプスタン軸 11,ピンチローラー
2、2モータ
テープの走行に影響が大きいキャプスタンは専用のモータで回し
、
リール台の駆動にもう1つのモータを配置した構成です。
つまりリール台の駆動には1つしかモータが無いので、
アイドラ・ギヤと首振り機構等でどちらを回すかを切り替えます。
最も一般的な形式で、低・中級機など多くのデッキに採用されています。
3、3モータ
これはリール台駆動とキャプスタン駆動を分けた上で、さらにサプライ(送り出し)
テイクアップ(巻き取り)の両リールモータについても分割したものです。
1・2モータ式では両方のリール台を同時駆動するのは無理でしたが、
この方式ならそれも可能で、モータでバックテンションをかけるなどができます。
4、4モータ
これはごく一部のリバースデッキに採用されていたもので、正逆両リール台、
キャプスタンがすべて独立したモータで駆動されるようになっていたものです。
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